みなさん、こんにちは。
今回は、こどもの続柄の決め方について解説していきます。
続柄なんて当たり前すぎて考えたことなかった。。。実は奥が深いんです。三男だと思っていたら、戸籍には長男と書かれている。そんなことがあるかもしれません。
では早速、続柄の決め方をみていきましょう。
嫡出子の場合
嫡出子とは、一般的に結婚している夫婦の間に生まれた子供をいいます。
反対に、結婚をしていない二人から生まれた子供は嫡出でない子といいます。
嫡出子の場合の続柄の決め方は、父母の組み合わせによって決まります。
下の例をみていきましょう。
①父A 母Aから男の子が生まれました。
父A 母A から生まれた初めての子供は長男または長女になります。
今回は、男の子が生まれたので長男となります。
②父A 母Aから男の子が生まれました。
父A 母Aにはすでに長男がいます。
二人目の男の子なので二男となります。
③父A 母Aから女の子が生まれました。
父A 母Aには男の子が二人います。
女の子は初めてなので長女となります。
④父B 母Aから男の子が生まれました。
母Aにはすでに男の子が2人います。
今回の男の子はどうなるのでしょうか。
正解は「長男」です。
父B 母Aの子供としては初めての男の子だからです。
続柄は父母の組み合わせの中で順番が決まるため、父Aと母Aとの間の子供は数にいれません。
嫡出でない子の場合
嫡出でない子とは、結婚していない二人から生まれた子供をいいます。
婚姻届を提出していない事実婚(内縁関係)の人の子供も嫡出でない子となります。
嫡出でない子の続柄の決め方は、母との関係(嫡出でない子の中で)のみで決まります。
下の例をみていきましょう。
※下の例はすべて嫡出でない子として考えてください。
①父A 母Aから男の子が生まれました。
母Aから生まれた初めての子供は長男または長女になります。
今回は、男の子が生まれたので長男となります。
②父A 母Aから男の子が生まれました。
母Aにはすでに長男がいます。
母Aの二人目の男の子なので二男となります。
③父A 母Aから女の子が生まれました。
母Aには男の子が二人います。
女の子は初めてなので長女となります。
④父B 母Aから男の子が生まれました。
母Aにはすでに男の子が2人います。
今回の男の子はどうなるのでしょうか。
正解は「三男」です。
母Aの子供としては3人目の男の子だからです。
嫡出子とは違い、父母の組み合わせは関係ありません。
嫡出でない子のなかでの母との関係のみで続柄がきまります。
嫡出子と嫡出でない子がいる場合
では嫡出子と嫡出でない子がいる場合の続柄はどうなるのでしょうか。
急に難しくなった気がするぞ!!でも、一つずつ見ていけば難しいことではないから、一緒に考えてみましょう。
では下の例をみていきましょう。
①父A 母Aから男の子(嫡出子)が生まれました。
父A 母Aから生まれた初めての子供です。
今回は、男の子が生まれたので長男となります。
②父B 母Aから男の子(嫡出でない子)が生まれました。
父B 母Aから男の子(嫡出でない子)が生まれました。
嫡出でない子は初めてだから、きっと長男になるんじゃないかな?
正解です。
嫡出でない初めての男の子なので、長男となります。
③父B 母Aから男の子(嫡出でない子)が生まれました。
今度は、父B 母Aとして2人目の男の子(嫡出でない子)が生まれました。
この場合はどうなるのでしょうか。
正解は「二男」となります。
母Aの2人目の嫡出でない子だからです。
④父A 母Aから男の子(嫡出でない子)が生まれました。
最後に、父A 母Aとしては2人目の男の子(嫡出でない子)が生まれました。
さて、この場合はどうなるのでしょうか。
父Aとは長男がいるから「二男」になるのか?それとも嫡出でない子だから「三男」?ややこしいな、ずばり正解を教えてください!
正解は「三男」です。
父A 母Aの間には嫡出子の長男がいますが、今回は嫡出でない子として生まれています。
そのため、あくまでも嫡出でない子として数えます。
母Aには嫡出でない子がすでに2人おり、今回は3人目になるため、「三男」となります。
準正嫡出子の場合
聞きなれない言葉ですが、準正嫡出子というものがあります。
準正嫡出子とは、嫡出でない子として生まれたあとに、父母が結婚をし、父が子供を認知することで、子供が嫡出子になることをいいます。
ちなみに、認知とは父親が「こいつは俺の子供です!」と認めることです。
ぽかーん。。。さっぱりわかりません。
嫡出でない子から嫡出子に変わることがあるんですね!知らなかった!
詳しいことを書くと難しくなってしまいますので、以下の2つの条件がそろうと嫡出子になると覚えましょう。
- 父の認知
- 父母の婚姻
そして、嫡出子となった場合には、続柄は嫡出子として数えられると覚えましょう。
では下の例を見ていきましょう。
①父A 母Aから男の子(嫡出でない子)が生まれました。
父A 母A から生まれた初めての子供です。
男の子が生まれたので長男となります。
※父Aはまだ認知をしていません。
②父A 母Aが結婚をしました。
父Aはまだ認知をしていませんので、長男は嫡出でない子のままです。
③父A 母Aから男の子(嫡出子)が生まれました。
父A 母Aから男の子(嫡出子)が生まれました。
嫡出子の男の子は初めてなので、「長男」となります。
長男が二人。。。不思議だ。
④父Aが長男(嫡出でない子)を認知しました。
父Aが最初に生まれた長男を認知したことで、準正嫡出子の条件である
- 父の認知
- 父母の婚姻
がそろいました。
すると、長男(嫡出でない子)が長男(嫡出子)に変わりました。
そうなると、、、嫡出子の長男が2人いることになるけど大丈夫なのか?
大丈夫ではありません。
そのため、二人目の長男(嫡出子)は二男(嫡出子)へと変わることになります。
これで続柄がスッキリしましたね!